2025.04.21 2025.12.07

【浜松】ジャランスリウァヤ（Jalan Sriwijaya）ローファーのオールソール交換・カカト修理｜すり減り・滑り止め補強

Ellgon

こんにちは！
浜松市で革靴や革製品の修理を行っております、靴工房Ellgonの園田です。
（浜松、磐田、袋井の修理はお任せください）
（県外でもご相談ください）

今回は、コスパ最強の本格革靴として人気の高い「ジャランスリウァヤ（Jalan Sriwijaya）」のローファー修理事例をご紹介します。

ビジネスでもカジュアルでも大活躍するローファーですが、歩き回ったり長時間使用しているうちに、どうしても「ソール（靴底）の摩耗」や「カカトのすり減り」が起きてしまいますよね。また、アッパー（革部分）の傷や乾燥によるシワも気になってくる頃かと思います。

でも、そんな履き込んだ状態こそ、職人の腕の見せ所です！
園田にお任せいただければ、大切な革靴を再生して、もう一度気持ちよく履ける状態に蘇らせます💪

ジャランスリウァヤのローファー【修理前】

ご覧の通り、レザーソール（革底）の中心部分がかなり摩耗しており、薄くなってしまっています。カカト（トップリフト）も大きくすり減り、歩行バランスが崩れかけている状態でした。

さらに、アッパーの革部分には擦れ傷や深いシワがあり、全体的に使用感が強く出ていました。このまま履き続けると、靴の寿命を縮めてしまうため、今回は底全体の交換とメンテナンスを行います。

ジャランスリウァヤのローファー【修理後】

そしてこちらが修理後のジャランスリウァヤです！

ソールとヒールが新しく交換され、しっかりとしたグリップを取り戻しました。

すり減っていた靴底は、「オールソール交換」を行い、新しいレザーソールに張り替えました。カカト部分も新しくなり、しっかりとしたグリップと歩きやすさを取り戻しました。

さらに、革部分の擦れ傷やシワも丁寧に補修・保湿ケアを行い、全体的にしっとりとした艶が蘇りました✨
まるで新品のような輝きを取り戻し、これからも長く相棒として活躍してくれる一足になりました。

ジャランスリウァヤのローファーの修理ポイント

🛠️ オールソール交換: 摩耗したソールを丸ごと新しいものに交換し、靴の土台を再生
👞 カカト（トップリフト）交換: すり減ったヒールを新しくし、歩行の安定感を向上
✨ アッパーの磨き・補修: 革の擦れやシワをケアし、革本来の質感を復活

知らなくても困らない、園田の靴雑学

Jalan Sriwijaya（ジャランスリウァヤ）

・発祥国: インドネシア
・ブランドの発祥年月日: 2003年（工場の創業は1919年）

「3万円台で10万円の履き心地」を実現したコスパの王様
このブランドの代名詞は「ハンドソーンウェルテッド製法（九分仕立て）」です。本来なら10万円以上の高級オーダー靴でしか採用されない「手縫い」の技術を、インドネシアの自社工場で行うことで驚きの価格で提供しています。機械縫いと違い、中底が持ち主の足の形に合わせてぐぐっと沈み込むため、履けば履くほど「自分だけの相棒」に育ちます。
世界トップクラスの「フランス製レザー」を使用
「安いから革が悪いのでは？」という心配は無用です。エルメスなどの超一流ブランドも顧客に持つ、フランスの名門「デュプイ社」や「アノネイ社」の最高級カーフ（仔牛革）を贅沢に使用しています。今回の修理後の写真で見られる濡れたような美しい艶は、この素材の良さがあってこそです。
日本人の足を知り尽くした「アジア規格」
海外ブランドの靴は「カッコいいけどカカトが抜ける・痛い」となりがち。しかしジャランは、創業者の息子がイギリスで修行した後、アジア人の足に合う木型（ラスト）を徹底研究しました。特にこのローファーは「カカトが小さめ」に作られているため、日本人の足でもパカパカせず、吸い付くようなフィット感が得られます。