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修理事例

【浜松】ユニオンインペリアル(UNION IMPERIAL)のヒール積み直し・つま先補修|染め直しで極上のエイジング再生

Ellgon

こんにちは!
浜松市で革靴や革製品の修理を行っております、靴工房Ellgonの園田です。
(浜松、磐田、袋井の修理はお任せください)
(県外でもご相談ください)

今回は、日本の技術力が詰まった名ブランド「ユニオンインペリアル(UNION IMPERIAL)」の修理事例をご紹介します。

お預かりしたのは、長年使い込まれた、まさに「極上」の一足。 靴好きの方なら写真を見てピンとくるかもしれませんが…

なんと!こんなに履き込まれているのに、クラック(ひび割れ)が一切ないんです!

普通なら屈曲部分から革が割れてきてもおかしくない年数ですが、この靴はモチモチとした弾力を保っています。 さすがユニオンインペリアル、本当に良い革を使っていますね。
履き込むことで味わいが深まる「理想のエイジング(経年変化)」を遂げた、思わず見とれてしまう一足です。

ユニオンインペリアルの革靴【修理前】

革の状態は最高ですが、やはり物理的に地面と当たる部分は消耗しています。 つま先は大きく削れてウェルト(土台)に達する手前でしたし、ヒール(カカト)は長年の使用でゴムだけでなく革の積み上げ部分まで減り、高さが低くなっていました。

素晴らしい革を活かすためにも、土台をしっかりと戻してあげる必要があります。

ユニオンインペリアル つま先摩耗 ヒール減り 修理前
ユニオンインペリアル つま先摩耗 ヒール減り 修理前
ユニオンインペリアル つま先摩耗 ヒール減り 修理前

ユニオンインペリアルの革靴【修理後】

園田の手にかかれば、こうなります!

削れていたつま先は、革を継ぎ足して厚みを戻す「つま先補修」を行い、低くなっていたカカトは「ヒールの積み直し」で本来の高さとバランスに調整しました。

そして仕上げに、靴全体を「染め直し&磨き上げ」
色あせていた部分に染料を入れ、磨きをかけたことで、極上の革質がさらに際立ち、新品以上のオーラを放つ仕上がりになりました✨

ユニオンインペリアル ヒール積み直し 染め直し後 浜松修理事例
ユニオンインペリアル ヒール積み直し 染め直し後 浜松修理事例
ユニオンインペリアル ヒール積み直し 染め直し後 浜松修理事例
ユニオンインペリアル ヒール積み直し 染め直し後 浜松修理事例

ユニオンインペリアルの革靴【修理ポイント】

  • 🛠️ つま先補修: 削れて薄くなったつま先に革を補填し、強度を回復
  • 🔩 ヒール積み直し: すり減ったカカトの土台を積み直し、正しい歩行バランスへ
  • 🎨 全体染め直し: 良質な革のポテンシャルを引き出し、深みのある輝きを再生

修理や染め直しは時間と手間がかかりますが、持ち主様の思いが詰まった靴だからこそ、その価値を最大限に引き出したいと思っています。

今回はメンズ靴でしたが、パンプスなどのレディース靴も同様に対応しております。 「もう履けないかも?」と思っている靴も、良い革なら必ず蘇ります。ぜひ一度ご相談ください!

知らなくても困らない、園田の靴雑学

UNION IMPERIAL(ユニオンインペリアル)

発祥国: 日本(千葉県・鎌ヶ谷市などが拠点)
・ブランドの発祥年: 2008年(母体の「世界長ユニオン」は1952年創業)

  1. イタリアで学び、日本で完成させた「幻の製法」
    この靴、ソールの刻印には「GOODYEAR WELTED」とありますが、実はただの機械縫いではありません。 プレステージライン最大の特徴は、ウェルト(細い革帯)を縫い付ける工程を職人が手作業で行う「ハンドソーン・ウェルテッド製法(九分仕立て)」を採用していること。 機械でガチガチに縫うのと違い、「返り(屈曲性)」が最初から驚くほど柔らかく、履き始めの靴擦れが起きにくいのが特徴です。
  2. 「日本人の足」を知り尽くした神ラスト(木型)
    「海外の高級靴はカッコいいけど、カカトが抜ける…くるぶしが当たる…」という悩み、ありませんか? ユニオンインペリアルは、戦後から日本人の足を研究し続けてきたデータの蓄積が違います。 特に「後方屈曲木型」と呼ばれる、足の自然なカーブに合わせた設計は秀逸。「一度履くと、もうインポート靴には戻れない」というファンが多いのも納得の履き心地です。
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